母校

久しぶりに京都にある母校(大学)へ行った。大阪と違い小雪が舞っていた。通りで寒いはずである。母校へは、ある原稿について恩師と相談するためであった。恩師とこれだけじっくり話をしたのは、いつ振りであろうか。同期生の中では割りと早く職を得たこともあって、じっくり指導を受けた機会は、あまりなかったように思う。研究室で一通り話を終えたあと、食事へ出掛けた。思い起こせば、二人きりで食事をご一緒するのは、これが初めてではなかろうか。他愛のない話題ばかりを長々とした。わが身を振り返ると、先生の期待に応えられなかった学生ではあったが、それでも、恩師は恩師なのだと妙に実感した。先生に出会えてよかったと素直に思った。